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日本一のっぽさん弁理士 ~ 知的財産で利益を生む方法を日々考える ~

【自称】業界No1背が高い弁理士経営者。他社取締役も務める。理念経営を学び実践し、安心、信頼されるサービス向上に日々研鑽。そしてコミベン(コミュニケーション力にコミットする弁理士、私が作った造語)。

大手企業は中小企業の発明を狙っています

      2015/09/10

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たとえ、その発明を既に特許出願していたとしても

大手企業は中小企業の発明を狙っています。あまり大きい声でいえませんが。
弁理士という仕事柄、自社の発明を大手企業にもっていかれたという話を聞きます。
どのような感じかというと、自社の発明の開発について大手企業に話を持ちかけたら、
その発明が大手企業にもっていかれたというものです。
たとえ、その発明をすでに特許出願していたとしてもです。

大手企業側の窓口はどなたですか?

ええ?、紳士な大手企業がそのようなことをするハズがないと思っていませんか?
でも、大手企業側の窓口はどなたですか?
一担当者です。一担当者ですから、自分の成績、出世が一倍大切です。
起業家を支援するといっている日本のベンチャーキャピタルも同じ感じです。これについては機会があったら書いてみたいと思います。

発明がもっていかれるストーリ

まず、一担当者は、みなさんとお会いして話を聞いてくれます。

一担当者はその話を会社に持ち帰り、凄い発明と出会ったことなどを上司に報告します。

上司から、“この発明はうちでできないの?”という言葉で一蹴されます。
大手企業の上司、例えば部長は、同業他社と知財で争う強者です。

その結果、大手企業自らその発明の改良版を特許出願します。
大手企業の担当者は知財のプロですから、既存の発明を回避した改良版を特許出願することは朝飯前でやってしまいます。

これまで、いろいろな方から話をきいて以上のようなストーリーが存在すると思っています。

契約書があるから大丈夫!それほんとうですか?

だったら、事前に秘密保持契約等の契約書を交わしておけば大丈夫!、と思っていませんか。
契約書もそれはそれでだいたい穴があります。
なので、契約書の穴を潜り抜けて、契約違反にならないように発明の改良版を特許出願することができます。

このような事例も。
◆弱みにつけこみ「知財」横取り…汚い大手のやり口に中小が反撃する方法がある!!
http://www.sankei.com/west/news/150421/wst1504210001-n1.html

どうすれば良いか

ではどうすれば良いか、悩むところです。
選択肢は、自社のみで開発を進めるか、他社の力を借りて開発を進めるか、のいずれかしかないです。
例えば、他社の力を借りる場合、その会社の社長(例えば知財の決裁権をもつ人)にまずアタックするというのはどうでしょうか?
大手企業の社長にアタック?!。考えれてみると案外コネがあります。
そして、相手の窓口が社長になってもらえれば、みなさんの発明をそう簡単にもっていくようなことはしないです。

最後になりますが、この話は大手企業を攻めるものではありません。
あくまでもビジネスの世界ですので、みなさんと同様に大手企業も利益のために行動しているだけです。
そして、このようなことにならないためにも、みなさんはもっと知的財産権について知識をもっていなければならないと思っていますし、弁理士ももっともとっと情報を発信していかなければならないと思っています。

 - 特許, 特許で利益を生むには